イベント報告

JASSで行われたイベント活動を参加者・運営委員の方にリポートしていただきました。
楽しく充実したイベントの様子をご覧下さい。
2011年10月31日掲載 イベント実施報告一覧へ戻る

523 京歴史:秦氏ゆかりの地を巡る

2011年10月28日(金)開催。  参加者10名


渡来人 秦氏が日本に数々の技術を伝承した太秦の地を散策しました。

天塚古墳は、六世紀前半に築造されたと推定される前方後円墳で、蛇塚古墳に次ぐ全長70メートルの規模。2基の横穴式石室がある。秦氏一族の墓と推定され、往時の土木技術や一族の勢力図を探る貴重な手がかりとなっている。また、国指定の史跡で府下最大の石室蛇塚古墳。蘇我氏と対抗した秦氏の権力が覗えます。2つの古墳から参加者は古代の歴史ロマンと神秘的な雰囲気を味われたことでしょう。

次に、謡曲にでてくる 破天荒な怪僧として有名な深山禅師の木像と位牌が安置されている車僧彫堂。

国の登録有形文化財に指定されたチエリデザイン工房。京都とは思えない.建物です。豪華客船が廃船になった材料を自宅に持ち帰ってそれを取り入れた建物や内部の家具があります。

多分、日本でここでしか残されていないイタリアルネサンス時代約500年前に始まった発祥の金唐革の素晴らしい工芸や他にステンドグラス、窯で溶かして成形したガラス。フュージングと呼ばれています。が見学できました。

その後、法然上人の遺骸を反対派から隠し、長岡京市の粟野光明寺に念仏行脚で有名な西光寺の住職にその間のお話を伺い、京都三珍鳥居の一つ、三柱鳥居のある木嶋神社を参拝し、嵐電「蚕の社」で散会しました。


アステラス製薬OBの山本由紀子様から下記お便りをいただきました。


               JASS京都運営委員  川﨑泰弘



   ●「京歴史:秦氏ゆかりの地を巡る」に参加して

快晴の1028日、JASSの京都運営委員になかなか行けない(行かない?)ちょっといい太秦をご案内いただきました。

どこも楽しかったのですが、全部についてはとても書ききれないので、特に印象的だった二つの古墳とチエリデザイン工房について書きます。

まず最初の見学場所、天塚古墳の下は立派な石室になっていてびっくり。こんもりした古墳のまわりはぐるりと歩けるようになっていて、確かに古墳だということを実感できました。

もう一つは午後訪ねた蛇塚古墳。以前写真を見てぜひ行きたかったのですが、今回の企画で実現し、嬉しいかぎり。石舞台を思わせる巨石を組み合わせた壁と天井の大きな石室の中に立つと、当時の秦氏の力をひしひしと実感できます。こんな場所が今では住宅街の真ん中。不思議な感覚でした。

JASSの案内で「必見」とあった金唐革とガラス工芸のチエリデザイン工房も期待どおりでした。実は数年前に東京・上野の旧岩崎邸で「金唐革紙」(昔金唐革が鎖国により入手困難であったため、和紙を使って作った日本の伝統工芸品)をみてとてもきれいだったので、本物の金唐革についても興味津津だったんです。

チエリデザイン工房は解体された船材を使って昭和10年に建てたという洋館。やはり船に使われていた人魚のデザインのステンドグラス、色とりどりの大理石をはめ込んだ床、アンティークの家具の数々…、(昔の?)乙女心が震えます(笑)。

「幻の金唐革」を復元したのは徳力 康乃さん、亡くなったご主人とともに何十年もの様々な苦労をされての末の復元とのことですが、生き生きとした魅力的な方で、作り方をていねいに説明して下さいました。3年間かけて作製したボッティチェリ「春」のデザインの金唐革はもちろん豪華絢爛ですが、壁にかけられている500年前の金唐革も圧巻。窓際には商品の小物が並んでいて、どれも素敵(誰か買ってくれないかしら…)。


他にもいろいろ回って最後に蚕の社で京都三珍鳥居の一つ、三柱鳥居を見学し、解散。太秦の昔に思いをはせ、会うことができた遺跡や文化、伝統がこれからも受け継がれるように願いつつも、青空の下、気持ちのよい散歩ができた楽しい一日でした。

                              山本由紀子様 記す

    京都フリーウォークをまず参照下さい。
        ここをクリックして下さい(http://kyoto-free-walks.com/


秦氏の墓所といわれている「天塚古墳」

    
  謡曲にでてくる破天荒な怪僧として有名な
深山禅師の木像と位牌が安置
車僧彫堂
登録有形文化財のチエリデザイン工房。記念写真と建物並びに内部での金唐

革の製作の順序や方法、完成された金唐革の作品を見学
  
  

法然上人の遺骸を1時預かり、粟野光明寺に念仏行脚で届けた西光寺
   江戸時代の絵師 円山応挙が眠る「悟眞寺」
府下最大の石室で蛇が生息していたことから名付けられた「蛇塚古墳」
   
京都三珍鳥居の一つ、三柱鳥居のある「木嶋神社(別名:蚕の社)」
 
     
   (運営委員 川崎 泰弘 記す)      イベント実施報告一覧へ戻る